赤ちょうちん
その昔80年代後半くらいから
世に言うトレンディードラマなるものが流行り始めていた。
登場人物は美男美女。
職業は流行の最先端。
お前なんぼほど稼いどるねんっちゅうくらい
オシャレなマンションに住み
そこらじゅう見たこともないようなインテリアが並べられて
流行のファッションに身を包み
行きつけの店は当時のパブ系で話題のスポット。
飲み物はワインやらシャンパン。
そらありえへん。
この世のものではないわ。
少しの憧れに嫉妬しつつ
年老いた老夫婦がやっているおでん屋で
出汁がようしゅんだ大根を割り箸で突付きながら
熱燗の日本酒の安酒を煽って
人生幸朗のぼやきの如くつぶやいていた事を思い出した。
雰囲気のいいBAR
オシャレなCAFEやRESTAURANT
どこそこの素材、食材をつかった
見た目もキレイなLUNCHやDINEER
何々で有名なお店
こないだあの店行ったよっ♪なんて。
嫌いではない。
むしろ連れて行って欲しいくらいだ。
近頃のドラマにもよくそんな場面が流れる。
価値観の違いもある。
だけどブレているのではなく
性に合わず好まないだけだ。
ボクは赤ちょうちんが好きだ。
大好きだ。
そして口に入れてうまい。
うまいもんはうまい。
それでいい。
世の中には様になる人とならない人がいる。
ボクは
しみったれた小汚い赤ちょうちんのぶら下がった店で
うまいもんを食べて
うまい酒を飲む。
それが好きなのだ。
大好きなのだ。
落ち着くのだ。























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